MS Powerpointでイメージの背景を透明化する方法

ツール活用

細かいな調整は他のツールを使う方がよいですが、簡単なイメージであればMicrosoft社のPowerPointを使って背景が不透明なイメージファイルを簡単に背景を透明にすることができます。その方法を説明します。

Powerpointでイメージの背景を透明化する方法

MS Powerpointを起動

Powerpointを開いて、イメージファイル修正前後の比較がしやすいディザインを選びます。私が使おうとするイメージは株式会社くまざさ社のロゴイメージです。そのため、緑色と黒色、白色がよく見える空色にしました。

イメージ追加

左上端の①「挿入」メニューを押すと直下に挿入に関する機能のメニューが表示されます。②「画像」をおして背景を透明にしたいイメージファイルを選択します。

イメージを読み取りますと上のように白い背景が見られます。

因みにスライドよりイメージのサイズが大きい場合、イメージがスライドサイズに合わせて小さくなるので元のサイズで作業したい方は以下のようにイメージを元のサイズにしてください。

イメージを元サイズにする

イメージを選択すると角に小さな▫が付きます。その状態でイメージを右クリックし①「図の書式設定」を選びます。

すると右にメニューが表示されます。そこで3番目のアイコン①「サイズとプロパティ」を押し、また「サイズ」を押します。そうするとイメージサイズに関するメニューがでます。

上のスクショでは現在イメージサイズが原本の33%になっています。下の②「リセット」ボタンを押すと以下のように100%になり、イメージがスライドを超える程大きくなります。

この状態ではイメージがよく見えないので右下のスライド表示倍率を減らします。左のスライド一覧はプレビューとして使えるので、それに合わせてイメージの位置を調整します。

中端の線を右に引くとプレビューがもっと大きくなります。

背景を削除し、透明化

そもそも「背景透明化」というのは背景を削除することです。jpg、bmpなどのファイルフォーマットでは背景がないと自動的に白色で背景を埋めるため透明なイメージ作成ができませんが、png、gifなどの透明イメージを支援するフォーマットでは背景が存在しないままイメージを保存してくれます。

上端のメニュー中、「図ツール」>「書式」>①「背景の削除」を押します。図ツールが見えない場合、イメージが選択されているのかを確認してください。

「背景の削除」ボタンを押すと上のようにメニューが変わり、イメージの背景部分がマゼンタ色になります。左のスライド一覧では白い背景はなくなり、最初に指定したスライドの色が背景として見られます。

プレビューとイメージを比較してみます。

イメージの一部がプレビューでは含まれていません。背景として扱いされたみたいです。抜かれた部分を保持するため上端のメニューを見ます。

「保持する領域としてマーク」、「削除する領域としてマーク」、「マークの削除」ボタンがあります。ここでは1番目の「保持する領域としてマーク」ボタンを押します。

「保持する領域としてマーク」が押されてるままイメージで保持しようとするところをクリックすると⊕が現れ、プレビューにもそこの部分が表示されます。

今度は削除されなかった白いところを削除してみます。「削除する領域としてマーク」ボタンを押します。

「保持する領域としてマーク」ボタンと同じく、削除したいところをクリックすると⊝が現れ、プレビューの白い部分が無くなります。こんな風にイメージを調整します。しかし、プログラムから自動的に保持する領域、削除する領域を指定するため細かいな調整はできません。輪郭が確かなイメージならばっちりできると思います。

調整が終わったら上端の「変更を保持」ボタンを押します。やり直したいなら「すべての変更を破棄」ボタンを押してください。

仕上げ編集

「変更を保持」ボタンを押して背景削除作業を終わらせると以下のように全体イメージサイズは変わらず、背景のみ削除されたことが確認できます。イメージを選択して図ツール「書式」>「トリミング」でいらない部分を減らすことも可能です。

「トリミング」ボタンを押すと以下のように選択したイメージの輪郭が変わります。角を引き、望むサイズに調整しましょう。調整が終わってら、もう一回「トリミング」ボタンを押すと変更内容が適用されます。

イメージファイルとして保存

すべての調整が終わったら、以下のようにイメージを右クリックし「図として保存」を押します。

保存する際には必ず透明なイメージを支援するフォーマットにします。

※ 左jpg、右png

その他

上から言及しましたが、プログラムから自動的に領域を指定するため、細かいな調整には限界があります。もっと細かい編集が必要な場合はイメージ作成・編集プログラムを利用する方がよいと思います。
無料ツールでは「ペイント3D」と「Inkscape」がおすすめです。

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