仮想マシン(VM)または物理的ハードウェアシステムに「Red Hat Enterprise Linux 7.9 dvd version」 Installメディアを使用してRed Hat Enterprise Linux 7.9 OSをインストールする方法について紹介します。
前提条件
下記の「Red Hat開発者購読でRed Hat Enterprise Linux(RHEL)をダウンロードして無料で使用する」記事を参照してrhel-server-7.9-x86_64-dvd.isoをダウンロードします。
マシンの種類ごとの起動手順は以下のとおりです。
- 物理ハードウェアシステム
- ダウンロードしたrhel-server-7.9-x86_64-dvd.isoファイルをDVD書き込みソフトウェアを使用してDVDに書き込みます。
- DVDをDVDドライブに挿入します。
- BIOSの設定を変更して、HDDよりもDVDを優先して起動するようにします。
- 電源を入れます。
- 仮想マシン(Virtual Machine, VM)
- ダウンロードしたrhel-server-7.9-x86_64-dvd.isoファイルをVirtual DVDドライブに指定します。
- 電源を入れます。
インストール
以下のように画面が表示されたら、キーボードの方向キーを押して、「Install Red Hat Enterprise Linux 7.9」を選択してインストールを開始します。 この記事では、「Test this media & install Red Hat Enterprise Linux 7.9」を選択しました。
最初に表示されるGUI画面は「言語の選択」画面です。基本的に選択されている言語はEnglishです。
日本語に選択すると、以下のように画面に表示されるメッセージが日本語に変わります。
「続行(C)」ボタンを押すと、以下のように「インストール概要」画面が表示されます。
インストール概要(基本設定)
「続行(C)」ボタンを押すと以下のように「インストール概要」画面が表示されます。
「インストール概要」画面の一部の項目アイコンの設定値は、デフォルトで次のように設定されています。
- 時刻と日付(T) = アジア/東京 タイムゾーン
- キーボード(K) = 日本語
- 言語サポート(L) = 日本語(日本)
- インストールソース(I) = ローカルメディア
- ソフトウェアの選択(S) = 最小限のインストール
- ネットワークとホスト名(N) = 接続していません
このデフォルト設定の一部は、以下のように手動で変更します。
ネットワークとホスト名(N)
「ネットワークとホスト名(N)」ボタンを押すと、「ネットワークとホスト名」画面が表示されます。 ここをスキップすると、OSのインストールが完了した後にrootユーザーとしてログインしてからネットワークを使用できなくなります。 インターネットに接続できるホームネットワークの場合、以下の操作でDHCPから自動的に取得されます。
以下のように設定し、「完了(D)」ボタンを押して「インストール概要」画面に戻ります。
「オン/オフ」 スイッチを押して、「オン」 状態に変更します。 「オン」状態になると、イーサネット(ens160)が接続されることになり、「ハードウェアアドレス」、「速度」、「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「デフォルトラウト」、「DNS」項目に関する内容をDHCPから情報を取得し、自動的に設定されます。
インストール先
「インストール概要」画面で、[インストール先] ボタンを押すと、[インストール先]画面が表示されます。
最初は警告アイコンが表示されます。 次のような操作で警告アイコンを削除しないと、「インストール概要」画面の「インストールの開始(B)」ボタンが有効にならず、押すことができません。 変更なく基本表示内容として「完了(D)」ボタンを押して、上の「インストール概要」画面に戻ります。
インストール概要(設定変更完了)
上記の設定プロセスが終了すると、次のように「インストールの開始(B)」 ボタンが有効になります。
インストールの開始とユーザーの設定
「インストール概要」画面の「インストールの開始(B)」ボタンを押すと、次のように「OS ソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面を表示します。 最初は、ユーザー設定アイコンにパスワードが設定されていないという警告が表示されています。 この警告表示は、OSソフトウェアのインストール状態が100%になる前にユーザー設定を完了すると消えます。 現在進行中のOSソフトウェアのインストール状態は、下段の”インストール中 glibc-common(13/354)”の表示領域を確認してください。
上記の「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面で、「Root パスワード(R)」の設定アイコンを選択し、次のようにroot の暗号設定のための「ROOT パスワード」画面を表示します。 この記事では、次のようにパスワードを入力しました。 入力後、「完了(D)」ボタンを押して、上の「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面に戻ります。
「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面で、「ユーザーの作成(U)」設定アイコンを選択し、次のようにrootユーザー以外に追加するユーザー生成およびパスワード設定のための「ユーザーの作成」画面を表示します。 この文では、次のようにパスワードを入力して設定しました。 入力後、「完了(D)」ボタンを押して、上の「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面に戻ります。
上記の「ユーザーの作成」画面の「高級(A)」ボタンを押すと、次のように追加するユーザーの情報を確認することができます。 確認するだけで、変更せずに「ユーザーの作成」画面に戻ります。
パスワード設定を完了すると、警告表示が消えます。「設定完了(F)」ボタンを押します。
Red Hat Enterprise Linux 7.9がシステムに正常にインストールされると、使用準備ができて「再起動(R)」ボタンを押せるようにボタンが有効になります。
再起動
「再起動(R)」ボタンを押して再起動すると、以下のようにログイン画面が表示されます。ログインに成功するとインストール完了です。
インストール後のその他の設定
Install Media パッケージリポジトリ追加
Red Hat Enterprise Linux 7.9DVD バージョンのインストール以降のその他の設定については、以下の記事”Red Hat Enterprise Linux 7.9 DVD バージョンのインストール後は、repolistが 0 件?“を参照してください。この記事では、追加ソフトウェアをインストールするためのDVDメディアに対するパッケージリポジトリ設定方法が説明されています。
Red Hat Subscriptionのパッケージリポジトリ追加
DVDメディアに存在するソフトウェアパッケージバージョンよりも最新バージョンまたは追加パッケージを利用するためには、Red Hatが有料サポートサービスとして管理するパッケージリポジトリを追加する必要があります。この有料サポートサービスを利用するには、上段の前提条件とともに以下の記事を参照してください。
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