仮想マシン(VM)または物理的ハードウェアシステムに「Red Hat Enterprise Linux 8.0 DVD version」インストールメディアを使用してRed Hat Enterprise Linux 8.0 OSをインストールする方法について紹介します。
前提条件
下記「Red Hat開発者サブスクリプションでRed Hat Enterprise Linux(RHEL)をダウンロードして無料使用」を参照してrhel-8.0-x86_64-dvd.isoファイルをダウンロードします。
マシンの種類ごとの起動手順は以下のようになります。
- 物理ハードウェアシステム
- ダウンロードしたrhel-8.0-x86_64-dvd.isoファイルをDVD書き込みソフトウェアを使用してDVD 媒体にします。
- DVD 媒体をDVD ドライブに挿入します。
- HDDより優先して起動するようにBIOS の設定を変更します。
- 電源を入れます。
- 仮想マシン(Virtual Machine, VM)
- ダウンロードしたrhel-8.0-x86_64-dvd.isoファイルをVirtual DVDドライブにセットします。
- 電源を入れます。
インストール
以下のように画面が表示されたら、キーボードの方向キーを押して、「Install Red Hat Enterprise Linux 8.0.0」を選択してインストールを開始します。
最初に表示されるGUI画面は「言語の選択」画面です。基本的に選択されている言語はEnglishです。
日本語に選択すると、以下のように画面に表示されるメッセージが日本後に変わります。
「続行(C)」ボタンを押して進みます。
インストール概要(基本設定)
「続行(C)」ボタンを押すと以下のように「インストール概要」画面が表示されます。
「インストール概要」 画面の一部の項目アイコンの設定値は、デフォルトで次のように設定されています。
- 時刻と日付(T) = アメリカ大陸/ニューヨーク タイムゾーン
- キーボード(K) = 日本語
- 言語サポート(L) = 日本語(日本)
- インストールソース(I) = ローカルメディア
- ソフトウェアの選択(S) = サーバー(GUI 使用)
- ネットワークとホスト名(N) = 接続していません
このデフォルト設定の一部は、以下のように手動で変更します。
キーボード
キーボードは日本語以外に英語(アメリカ)及び韓国語を以下のように「+」ボタンで追加します。 Windows OSのようにAlt+Shiftキーを押してキーボードレイアウトを追加した言語に限って切り替えることができます。
ネットワークとホスト名(N)
「ネットワークとホスト名(N)」ボタンを押すと、「ネットワークとホスト名」画面が表示されます。 ここをスキップすると、OSのインストールが完了した後にrootユーザーとしてログインしてからネットワークを使用できなくなります。 インターネットに接続できるホームネットワークの場合、以下の操作でDHCPから自動的に取得されます。
以下のように設定し、「完了(D)」ボタンを押して「インストール概要」画面に戻ります。
「オン/オフ」 スイッチを押して、「オン」 状態に変更します。 「オン」状態になると、イーサネット(ens160)が接続されることになり、「ハードウェアアドレス」、「速度」、「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「デフォルトラウト」、「DNS」項目に関する内容をDHCPから情報を取得し、自動的に設定されます。
時刻と日付(T)
「地域:アジア」、「都市:ソウル」、「ネットワーク時間:オン」に設定し、[完了(D)]ボタンを押して「インストール概要」画面に戻ります。
ソフトウェアの選択(S)
「インストール概要」 画面で、「ソフトウェアの選択」 ボタンを押すと、「ソフトウェアの選択」 画面が表示されます。
「ベース環境:最小限のインストール」、「選択した環境のアドオン:標準」を設定し、[完了(D)]ボタンを押して[インストール概要]画面に戻ります。
インストール先
「インストール概要」画面で、[インストール先] ボタンを押すと、[インストール先]画面が表示されます。
最初は警告アイコンが表示されます。 次のような操作で警告アイコンを削除しないと、「インストールの概要」画面の「インストールの開始(B)」ボタンが有効にならず、押すことができません。 変更なく基本表示内容として「完了(D)」ボタンを押して、上の「インストール概要」画面に戻ります。
セキュリティーポリシー
「インストール概要」画面で、「セキュリティーポリシー」 ボタンを押すと、次のように「セキュリティーポリシー」画面が表示されます。 「オン/オフ」 スイッチを押して、「オフ」 状態に変更します。「完了(D)」ボタンを押して、上の「インストール概要」画面に戻ります。
システム目的
「インストール概要」画面で、「システムの目的」 ボタンを押すと、次のように「システムの目的」画面が表示されます。 以下のように設定し「完了(D)」ボタンを押します。
インストールソース
最初は警告アイコンが表示されます。 次のような操作で警告アイコンを削除しないと、「インストール概要」画面の「インストールの開始(B)」ボタンが有効にならず、押すことができません。 変更なく基本表示内容として「完了(D)」ボタンを押して、上の「インストール概要」画面に戻ります。
インストール概要(設定変更完了)
上記の設定プロセスが終了すると、次のように 「インストールの開始(B)」ボタンが有効になります。
インストールの開始とユーザーの設定
「インストール概要」画面の「インストールの開始(B)」ボタンを押すと、次のように「OS ソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面を表示します。 最初は、ユーザー設定アイコンにパスワードが設定されていないという警告が表示されています。 この警告表示は、OSソフトウェアのインストール状態が100%になる前にユーザー設定を完了すると消えます。 現在進行中のOSソフトウェアのインストール状態は、下段の”インストール中のglibc(13/351)”の表示領域を確認してください。
上記の「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面で、「Root パスワード(R)」の設定アイコンを選択し、次のようにroot の暗号設定のための「ROOT パスワード」画面を表示します。 この記事では、次のようにパスワードを入力しました。 入力後、「完了(D)」ボタンを押して、上の「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面に戻ります。
[OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定]画面で、「ユーザーの作成(U)」設定アイコンを選択し、次のようにrootユーザー以外に追加するユーザー生成およびパスワード設定のための「ユーザーの作成」画面を表示します。 この文では、次のようにパスワードを入力して設定しました。 入力後、「完了(D)」ボタンを押して、上の「OSソフトウェアのインストール進行およびユーザーの設定」画面に戻ります。
上記の「ユーザーの作成」画面の「高級(A)」ボタンを押すと、次のように追加するユーザーの情報を確認することができます。 確認するだけで、変更せずに[ユーザーの作成]画面に戻ります。
パスワード設定が終了すると、警告表示が消えます。「設定完了(F)」ボタンを押します。
Red Hat Enterprise Linux 8.0がシステムに正常にインストールされると、使用準備ができて「再起動(R)」ボタンを押せるようにボタンが有効になります。
再起動
「再起動(R)」ボタンを押して再起動すると、以下のように[ログイン]画面が表示されます。ログインに成功するとインストール完了です。
インストール後のその他の設定
Install Media パッケージリポジトリ追加
Red Hat Enterprise Linux 7.9DVD バージョンのインストール以降のその他の設定については、以下の記事”Red Hat Enterprise Linux 7.9 DVD バージョンのインストール後は、repolistが 0 件?“の追加ソフトウェアをインストールするためのDVD メディアに対するパッケージリポジトリ設定を参照してください。
Red Hat Subscriptionのパッケージリポジトリ追加
DVDメディアに存在するソフトウェアパッケージバージョンよりも最新バージョンのソフトウェアパッケージまたは追加パッケージを利用するためには、インターネット上でRed Hatが有料サポートサービスとして管理するパッケージリポジトリを追加する必要があります。 この有料サポートサービスを利用するには、上段の前提条件とともに以下の記事を参照してください。
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